中本八尋は、どんな風景を撮っても富山になるAIカメラを制作しました。このカメラを使って写真を撮影すると、生成AIによって、富山の風景をもとにした画像が出力されます。
どこまでも遠くまで続きそうな線路や、廃線になり線路がなくなった、まっすぐな道。私の故郷の風景は、懐かしさを感じる大切なものの一つです。しかし、日本における人口統計は、東京の一極集中が加速しており、人口の高齢化や人口減にともなって、失われつつあります。また、それに伴い文化的資産や学業的資産が地方から流失している現状があります。私が過ごしてきた富山の大切な風景を、今過ごしている市ヶ谷でも触れたいと考えるなかで、このような社会に対する啓蒙を行いたく、AIカメラといったものを制作するに至りました。
生成基盤
このAIカメラを実現するために、Stable Diffusionのシステム上で富山の風景写真を学習させ、独自のLoRAを作成しました。これにより、富山らしい風景写真を生成できるようになります。
開発
また今回の制作では、カメラのハードウエアをRaspberry Piをベースに制作しました。また、外部のStable Diffusionにアクセスするためのネットワークを構築することによって、Raspberry Piに接続されたシャッターボタンを押すことで、自動的に写真がサーバーに送信される仕組みを構築しました。